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CWS工法

CWS工法の概要

cws画像

専用レールに取り付けた、ラックとパワーラック側のピニオンを組み合わせることで、最大60度までの傾斜に対応します。また、荷台が傾斜に応じて傾動するため、途中で傾斜が変わる法面においても安全に作業を行うことが可能です。

索道を敷設できない狭隘な地形、大型クレーンを設置する場所が確保できない地形、大型クレーンでも届かない長距離法面の工事を可能にします。

CWS工法は、特許 第3892196号を取得しています。

また、国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS) 試行技術SK-060008-Aに登録されています(日特建設(株)及び、田中工業(株)との共同登録)。


CWS工法の特徴

  • 専用レールに設けたラックギヤと、パワーラック側のピニオンを使用して上下するため、最大60°までの登坂が可能です。
  • 荷台にはトラッククレーンを搭載しているため、荷の積み込み・積み降ろしを単独で行なうことが出来ます。
  • レールはパワーラックが運搬し、クレーンにて敷設できるため、敷設可能なレール長さに制限がありません。
cwsレール敷設図
  • 登坂角度が途中で変わる場合にも、荷台が自動で水平を保つ構造になっています(下図)。
cws傾動1 cws傾動2 cws傾動3 cws傾動4
  • 本機に発電機を搭載し、トロリー線や外部電源ケーブル無しで稼働するため、敷設の手間が省けます。
  • 3重のブレーキ装置を設け、安全には万全を期しています。
  • レール支持材は一般的な仮設鋼材(H型鋼等)が使用できます。

用途

CWS工法は以下のような用途にて使用いただいています。

  • 法面補強工事
    • 道路補強工事・アンカー工
    • 湖面(ダム等)補強工事
  • 山岳部における資材運搬
    • 山岳部建設現場の資材運搬
    • 水管の設置・撤去
    • 仮設材の運搬・据え付け・撤去工
  • 災害復旧工事
    • 地滑り対策工事における資材及び土砂等の運搬

CWSパワーラック本体基本仕様

標準タイプの本体仕様です。

下記仕様は標準機のものですが、用途に応じて最適な方法を提案させていただきますのでご相談ください。
また、パワーラックは、販売以外にレンタルも行っていますので、お問い合わせください。

  • 運搬能力   3.0トン(45°傾斜時最大)
  • 荷台寸法   3.5m×3.5m
  • 走行速度   4~10m/min
  • 電動機    5.5Kw×2基
  • 発電機    25KVA
  • 登坂能力   最大60°

採用実績(一部)

発注者 工事名 施工場所 納入年月
愛知県
新城土木事務所
道路改良工事 愛知県 平成7年1月
日本道路公団
四国工事事務所
高知自動車道領石地区
緊急地滑り法面補強工事
高知県 平成11年4月
徳島土木事務所 災害関連緊急地滑り対策工事 徳島県 平成13年6月
日本道路公団
高知工事事務所
高知自動車道
津家トンネル工事
高知県 平成13年7月
日本道路公団
高知工事事務所
高知自動車道
堂々谷トンネル工事
高知県 平成13年8月
日本道路公団
高知工事事務所
高知自動車道刈屋工事 高知県 平成14年8月
日本道路公団
高知工事事務所
高知自動車道
土佐インターチェンジ工事
高知県 平成14年11月
四国電力 分水第四発電所
余水路改良工事
高知県 平成17年3月
国土交通省
四国地方整備局
守山地区
地滑り対策補強工事
高知県 平成18年5月
国土交通省
四国地方整備局
守山地区
地滑り対策補強工事
高知県 平成18年10月
国土交通省
土佐国道事務所
大阪谷地区法面対策工事 高知県 平成19年11月

実施写真

cws現場-高速道路法面

高速道路に面した法面の工事です。

下端発進部に大型のクレーンを置くスペースが無いため、小型クレーンとCWSの組み合わせで長距離法面の運搬を行ないました。

最大傾斜は約35度、レール敷設距離は約110mです。


cws現場-ダム法面

ダム湖面の法面補強工事への使用例です。

上部より発進して、湖面までの法面補強に使用する材料・機材の運搬を行ないました。

このように、CWS工法では下から上へレールを延ばす工事だけでなく、上から下へレールを延ばすタイプの工事にも対応しています。


cws現場-山間工事

山間部での高速道路新設工事への使用例です。

水平に発進して、山肌に沿って斜面を登り、法面補強用の材料・機材及び掘削した土砂の運搬を行ないました。

山肌に沿ってレールを敷設しているため、レールの傾斜は一定ではありませんが、CWSパワーラックの荷台は自動で水平を保つため、安全に物資の運搬が可能でした。


cws現場-地滑り対策工事

災害による地滑りの修復及び補強工事です。

上部の修復現場に向けて発進準備をしている状況です。この後、CWSパワーラックにレールを積載し、レールを延長してゆきました。

現場が都市部であったため、発進用のスペースが広く取れない現場でしたが、発進用スペースをあまり必要としないCWS工法の利点を生かして工事を進めることができました。