NATMクリート

ナトムクリート

 吹付け装置に搭載して、コンクリートの吹付け時にナトムクリート(急結剤添加機)を多数ご使用いただいています。

  使い勝手の良さで国内トップのシェアを持ち、500台以上が国内外の現場で活躍しています。
 NATM工法用に、主に電気化学工業(株)殿 製 デンカ・ナトミックの供給用として広くご利用いただいています。


特徴

ロータリーフィーダーの使用により、急結剤供給を一定量にて行うことが可能です。急結剤はロータリーフィーダーで一定量切り出され、エアー圧送にて吹付けノズルに送られます。
また、別置きのエアドライヤー等と組み合わせることで、吸湿して固まり易い急結剤を安定して供給します。 

ご利用について

電気化学工業(株)殿 セメント・特混事業部にて、デンカ・ナトミック等の急結剤とあわせてご利用いただけます。

NATMトンパー

ナトムトンパー

ナトムクリートに新しい仲間が加わりました。デンカ・ナトムクリートへの補助補給装置として威力を発揮します。 

国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS)試行技術 SK-080013-A として登録しています。


NATMトンパーの特徴

ナトムトンパーとフレコンバッグの利用により急結剤が簡単に充填できます

フレコンバックからナトムトンパーのタンクに急結剤をため、そこから急結剤添加装置のタンクに小出しにすることで、急結剤の充填が簡単に行えるようになります。
従来は、25kg詰めの紙袋を手作業で急結剤をタンクに投入していましたが、ナトムトンパーを使用すると供給ホースのセットとボタン操作だけで投入が可能になります。

作業環境の向上

急結剤は粒子が細かいために、供給時に漏れた分が周囲に舞い、作業環境を悪化させる原因となります。
ナトムトンパーはタンク内に急結剤を貯留し、密閉型のスクリューコンベアを使用して急結剤添加装置へ投入します。このため、周囲への急結剤の飛散を最小限に抑え、坑内環境の向上に寄与します。

廃棄物の削減

従来25kgの袋詰めにて供給していた急結剤を0.5t又は1.0tフレコンバッグで供給することにより、梱包材が削減できます。

急結剤1tあたりの梱包材の比較
1袋の容量 空き袋の重量 1tあたりの袋数 1tあたりの空き袋の量
従来方式
紙袋(25kg)
25kg 0.8kg 40袋 32kg
ナトムトンパー使用
フレコンバッグ(500kg)
500kg 2.5kg 2袋 5kg (84%削減!)

また、急結剤の投入回数が減るため、袋に付着したまま廃棄されたり、作業ミスによりこぼしたりして、無駄になる急結剤の量を減らせることも期待できます。

急結剤供給トラブル防止

急結剤をタンクへ投入する際に、誤って袋の切れ端、小石などをタンク内に落としてしまい、急結剤添加装置を詰まらせることがあります。
ナトムトンパーを使用すると、このような異物の混入を減らすことができます。 また、輸送中に硬く締まった急結剤を一度ナトムトンパーのスクリューコンベアでほぐしてから急結剤添加装置に投入できるため、急結剤の送給にトラブルが起きにくくなります。

ご利用について

ナトムトンパーのご利用については、弊社までお問い合わせください。

実施例

ロボット搭載型トンパー

 吹付けロボットに搭載した、ナトムトンパーです。

 吹付けロボット上にスペースがある場合には、ロボット上のNATMクリートの脇に搭載します。急結剤の投入はナトムトンパー側一旦1000kgフレコンバックにより行ない、ナトムトンパーからスクリューコンベアで適当な量をNATMクリートのタンクに急結剤を供給します。


トラック搭載型トンパー

 トラックに搭載したタイプのナトムトンパーです。

吹付けロボット上にスペースが無い場合には別途トラックに搭載します。

吹付けロボットとは別に動けるため、フレコンバックからの投入を切羽から離れた場所で行なえます。 


トラック搭載型トンパー稼働

トラック積載タイプの場合には、長いスクリューコンベアを用いて急結剤を供給します。

急結剤はスクリューコンベアの中を通って、NATMクリートのタンクに直接供給されるため、途中でこぼしたりすることがありません。

このため、急結剤のロスを減らし、また、急結剤が周囲に飛散する量も少なくなるため、作業環境中の粉じん低減にも役立ちます。


設置例

下記は、吹付けロボットにナトムトンパーを搭載した場合の模式図です。

ロボット架装

NATM工法について

 

New Austrian Tunnelling Method(新オーストリアトンネル工法)は主に山岳部におけるトンネル工法のひとつです。
掘削した部分を素早く吹き付けコンクリートで固め、ロックボルト(岩盤とコンクリートとを固定する特殊なボルト)を岩盤奥深くにまで打ち込むことにより、地山自体の保持力を利用してトンネルを保持する理論および実際の工法です。

 吹付けコンクリートは吹付けロボットと呼ばれる、自走式のアームを持った機械により吹き付けられます。吹付けコンクリートはなるべく早く固まるように、吹付け直前に急結剤を添加します。急結剤として代表的なものに、電気化学工業(株)製 デンカ ナトミックがあります。