ロータリーフィーダーの使用により、急結剤供給を一定量にて行うことが可能です。急結剤はロータリーフィーダーで一定量切り出され、エアー圧送にて吹付けノズルに送られます。
また、別置きのエアドライヤー等と組み合わせることで、吸湿して固まり易い急結剤を安定して供給します。
フレコンバックからナトムトンパーのタンクに急結剤をため、そこから急結剤添加装置のタンクに小出しにすることで、急結剤の充填が簡単に行えるようになります。
従来は、25kg詰めの紙袋を手作業で急結剤をタンクに投入していましたが、ナトムトンパーを使用すると供給ホースのセットとボタン操作だけで投入が可能になります。
急結剤は粒子が細かいために、供給時に漏れた分が周囲に舞い、作業環境を悪化させる原因となります。
ナトムトンパーはタンク内に急結剤を貯留し、密閉型のスクリューコンベアを使用して急結剤添加装置へ投入します。このため、周囲への急結剤の飛散を最小限に抑え、坑内環境の向上に寄与します。
従来25kgの袋詰めにて供給していた急結剤を0.5t又は1.0tフレコンバッグで供給することにより、梱包材が削減できます。
1袋の容量 | 空き袋の重量 | 1tあたりの袋数 | 1tあたりの空き袋の量 | |
---|---|---|---|---|
従来方式 紙袋(25kg) |
25kg | 0.8kg | 40袋 | 32kg |
ナトムトンパー使用 フレコンバッグ(500kg) |
500kg | 2.5kg | 2袋 | 5kg (84%削減!) |
また、急結剤の投入回数が減るため、袋に付着したまま廃棄されたり、作業ミスによりこぼしたりして、無駄になる急結剤の量を減らせることも期待できます。
急結剤をタンクへ投入する際に、誤って袋の切れ端、小石などをタンク内に落としてしまい、急結剤添加装置を詰まらせることがあります。
ナトムトンパーを使用すると、このような異物の混入を減らすことができます。
また、輸送中に硬く締まった急結剤を一度ナトムトンパーのスクリューコンベアでほぐしてから急結剤添加装置に投入できるため、急結剤の送給にトラブルが起きにくくなります。
下記は、吹付けロボットにナトムトンパーを搭載した場合の模式図です。
New Austrian Tunnelling Method(新オーストリアトンネル工法)は主に山岳部におけるトンネル工法のひとつです。
掘削した部分を素早く吹き付けコンクリートで固め、ロックボルト(岩盤とコンクリートとを固定する特殊なボルト)を岩盤奥深くにまで打ち込むことにより、地山自体の保持力を利用してトンネルを保持する理論および実際の工法です。
吹付けコンクリートは吹付けロボットと呼ばれる、自走式のアームを持った機械により吹き付けられます。吹付けコンクリートはなるべく早く固まるように、吹付け直前に急結剤を添加します。急結剤として代表的なものに、電気化学工業(株)製 デンカ ナトミックがあります。